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2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」により、新潟市では西区を中心に液状化現象が発生し大きな被害がありました。
液状化現象は、N値が低く地下水位の高い砂地盤で発生します。砂地盤が液体のように流動化するため、支持力を失うことによる地盤沈下や、地下水圧の上昇による噴砂が発生します。
また、液状化現象は免疫性が無いため、液状化現象の発生履歴がある地域は将来的にも液状化が発生しやすい地域であると言えます。
今回液状化現象が発生した地域は、1964年6月16日に発生した新潟地震で液状化現象が発生した地域と重なっており、60年を経ても対策が進んでいなかったことが伺えます。とはいえ、生活利便性の高い新潟市の中心部は大部分が液状化のリスクの高い地域となっているのが難しいところです。
2019年式のダイハツキャストスタイルGターボ ❝プライムコレクションSAⅢ❞ 4WDに乗っていますが、2023年12月20日に公表されたダイハツ工業株式会社第三者委員会による調査報告書によって、キャストでは認証試験時に下記の不正行為があったと明らかになりました。
① 側面衝突試験の不正(サイドエアバッグのタイマー着火):衝撃センサーによる自力着火に対応したECUの開発が間に合わなかったためタイマー着火により試験を行った
② 歩行者頭部保護、脚部保護試験の不正(速度記録の改竄):試験時の衝突速度が法規に定められた上限を上回っていたが、上限の速度を記載した
③ 後面衝突試験の不正(車両重量の改竄):試験車両の重量よりも10~20㎏重い重量を記載した
④ ヘッドレスト衝撃試験の不正(虚偽記載):運転席側での試験を実施せず、助手席側の試験結果を運転席側にも記載した。
⑤ 積荷移動防止試験の不正(虚偽記載):法規に定められた試験速度を上回る社内規定速度による試験結果を記載した
⑥ ヘッドランプレベリング試験の不正(虚偽記載):必要な積算距離を満たさない(慣らし運転が済んでいない)車両による試験結果を記載した
⑦ デフロスタによるデフロスト試験、デミスト試験の不正(虚偽記載):視界を確保すべき領域の設定を変更したが再試験を行わなかった、法規によるミスト噴霧量に対し98.5%の噴霧量で試験をおこなった
ダイハツ社内の再調査により、これらの不正による販売車両の安全性の欠陥はないと発表されているので、車両の使用に問題ないと考えていますが、看板に大きな傷が付くことになるのでダイハツは大変だろうと思いました。
試験結果に影響しないと判断して再試験の手間を惜しんだのは試験担当者なのでしょうが、過度にタイトな開発スケジュールのプレッシャーが気になります。とはいえ、エアバッグのタイマー着火は一線を越えているのではないかと思います。
なお、キャストには、再調査の中で衝突時にドアロックが解除されない不具合が確認されているそうですが、オートドアロックのある車種ではありませんし、運転中にドアロックをする習慣でもないのであまり関係ないかも知れません。