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お客の注文よりもすこし長めに切る床屋は切り終えて最後に「これでどうですか?」と聞く時に「もう少し切って下さい」と言われる。手直しの作業が発生する。
それに対して、お客の注文よりもすこし短めに切る床屋は切り終えて最後に「これでどうですか?」と聞くと、お客は切りすぎてるなと思っても伸ばしてくれとも言えないので「これでいいです」と言われる。
その場ではどうかと思ったとしても髪は伸びるものなのでなんとなく気にならなくなってしまう。すこし短く切られることで多少の不満をもっても、一部おしゃれさんを除いてたいていの客は離れない。
そうするとすこし短く切る床屋のほうが短時間で客をさばくできる床屋ということになってしまう。そのため床屋は髪を切りすぎるようになる。
なんでこんな妄想をしたかというと、床屋に行ったら髪を短くされすぎてしまったからです。
昭和25年(50年)に建築基準法ができてから巨大地震のたびに耐震関係規定は改正されてきました。
昭和25年(50年)時点では「水平震度を0.2以上とする」という規定でした。地震が建築物に与える水平力を建物の重さに水平震度をかけた値としていたわけです。十勝沖地震や宮城県沖地震を経て、昭和56年(81年)になると新耐震設計法が導入されました。層せん断力や、2次設計といった考え方が用いられるようになり、建物の形状などの影響をより正確に見積もるようになりました。
新耐震設計法によると地震が建築物に与える水平力が以前に比べて多くの場合で大きな値になります。そのため昭和56年(81年)以前の建築物では今の基準では耐震性能が足りないとされる場合が多くなります。
自動車の場合平成6年(94年)、平成10年(98年)に法改正があり、その前後の型式では最低限確保される衝突安全性能が違います。そして車種によって最低限からの上積みはばらつきます。それに似たようなことが建築物では昭和56年(81年)、平成12年(00年)で起こるわけです。
最低限確保される性能ですから、法規制以前からそれ以上の性能をもって対応していた建築物もあるでしょうし、法規制以降でも最低限からの上積みはばらつきます。ただ中古の建築物の目安にはなると思います。
新耐震では1次設計においては中地震に対してほとんど損傷しないことを求めています。また2次設計においては大地震の時に建築物の構造体の部分的な損傷は許容するものの、建築物全体の著しい耐力低下を起こさないことが求められます。1次設計とは弾性域で、2次設計では塑性域も含めて計算されます。
画像はMASTERPLANからです。
Is(Seismic Index of Structure)は新耐震以前に建てられた非木造建築物の地震に対する強さをあらわす数値です。建築物の水平方向への耐力と靭性が高いほど大きく、また建築物が重く、バランスの悪い形状であるほど小さくなります。
耐震改修促進法によればIs判定の数値は0.3と0.6です。Is<0.3なら地震の震動及び衝撃に対して倒壊又は崩壊する危険性が高いとされています。Is>0.6ならば現行の基準法なみの耐震性能を持ち、地震時に建物の破壊を中破までにおさえ、倒壊崩壊する危険性が低いとされています。(大雑把な話しです)
Is(Intelligent Sport Sedan)はレクサスブランドの高級セダンでスポーティな走りと高い快適性が特徴です。415~525万円。
建築基準法は毎年のように変るんですが、耐震性能については大きく4回の改正がありました。それぞれ昭和34年12月23日~、昭和46年1月1日~、昭和56年6月1日~、平成12年6月1日~施行されています。昭和56年(1981年)6月1日以降の基準は「新耐震」とよばれています。新耐震基準を満たしていれば大地震時でも倒壊や崩壊する可能性が低いとされています。
逆に新耐震以前の建物は現在の基準で見れば耐震性が低くい可能性があります。基準というのは最低限コレくらいはやろう、というものなので新耐震以前に建てられた建物でも耐震性が高い可能性もあります。そのため個別の判断が必要なのですが、総じて新耐震以前の建物は危険性が高いというデータが多いです。
僕の卒業した学校も新耐震以前の建物だったので、耐震性を高めるための改修工事が行われました。改修前はIs=0.4程度だったそうです。大地震が来なくて良かったなと思いました。