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群馬県富岡市にある富岡製糸場に行きました。
1872年(明治5年)から1987年(昭和62年)まで操業していたとのこと。最近まで現役であったことに驚きました。鬼瓦は昇る太陽をモチーフにしており、当時の日本政府の意気込みが感じられます。
建物は木骨レンガ造と説明されました。木製の柱梁と、フランス積みのレンガによる外壁を持ちますが、真壁で仕上げられ和風な感じもします。繭倉庫の2階床組を見ると床梁を梁間方向に密に架ける、欧州の組積造の建築物に見られるようなディテールとなっています(桁を土台のように使う。)。操糸場で見た小屋組みは木製のトラスとなっており、これも欧風です。また、尺ではなくメーターモジュールとなっているそうです。
工場内の建物の設計はフランス人のオーギュスト・バスティアン。その図面を買取った日本政府が地場の大工に建設させたとのこと。和風と欧風のハイブリッドとなった理由でしょうか。
操糸場は、1台の蒸気機関で300台もの糸繰機を動かすため、桁行が140mもあります。また、細かな作業を行うため大きな窓や白く塗られた壁など、明るい空間となっていました。当然、江戸時代の日本では見たこともないものですから、当時の女工たちはまさに文明開化というものを感じたのかと思いました。
世界遺産登録目前ということで、大変な混雑でしたが、楽しかったです。
現在合併で長岡市となった、旧小国町にある「紙の美術博物館」に行きました。
もともとは、小国地域振興公社という第3セクターが運営するスキー場「オプス小国」の中核施設として、ジャグジーやカフェ、レストランを備えていました。しかし中途半端なスキー場は集客が振るわず、平成5年の開設以降赤字を垂れ流し、平成10年に運営する公社が経営破綻しました。
現在は長岡市の施設として、特産である小国和紙を展示しています。
オプスとは、Oguni Pastoral Snow Resort の意味です。Pastoralという通り、周辺は田んぼが広がり、牧歌的な雰囲気です。その中にそびえる原色のタワーは非常に目立ちます。
設計は毛綱毅曠(もずなきこう)です。地域振興のためのリゾート、急ごしらえでバックボーンが無いから箔付けのために名のあるデザイナー等を連れてくる、というバブル期の典型的な企画です。バブルがピークアウトしてからオープンしてしまったので、失敗に終わりました。