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香川県高松市にある「旧香川県立体育館」に行きました。
1964年建設の体育館で、「丹下健三」の代表作の一つです。耐震性能が不足しているため2014年に閉館し使用禁止になりました。
屋根形状のとおり反りあがったプレストレストコンクリートの梁を4本の脚(柱)で支え、HPシェル(双極放物線)の天井を吊るという独特の構造は、改修を困難なものにしてしまいました。香川県の実施した耐震改修工事の入札が不調に終わったことから、保存運動も起こっていますが、今後の使用は未定です。
安全性に問題のある建物を使用することが出来ないのは当然ですが、歴史的な建築物としての価値を活かした形での改修を行い、何かに利用できないものかと思いました。
大阪府吹田市千里にある「万博記念公園」と「EXPOCITY」に行きました。
万博記念公園では、「黒川紀章」の「国立民族学博物館」を見ました。エントランスとそこに繋がる外部空間が見どころと思います。建物が素晴らしいだけでなく、展示物も良かったです。
写真はエキスポシティの観覧車「REDHORSE OSAKA WHEEL」から万博記念公園を見たもので、国立民族学博物館、お祭り広場の大屋根、太陽の塔が写っています。
レッドホースオオサカホイールは、平成28年7月に完成した、日本一の全高123mを誇る観覧車です。面白いのは、免震構造を採用し構造の国交大臣認定を受けた初めての観覧車ということです。耐震偽装事件後、平成19年の建築基準法改正によって超高層(60m超)の建築物は構造の国交大臣認定が必要になりました。遊戯施設も建築基準法の適用を受けるため、超高層該当の観覧車は、構造の国交大臣認定が必要になり、建設の難易度が上がりました。平成19年以降レッドホースオオサカホイールまで超高層該当の観覧車が造られなかったのは、耐震偽装事件のとばっちりではないか、と思います。
ちなみに、建築系の人なら「千里ニュータウン」は名前だけは知っています。僕は建築の中でも都市計画系なこともあり、電車で通る際、ここがあの千里ニュータウンなのか、と思いました。ペリーの「近隣住区」によるラドバーンとハワードの「田園都市」によるレッチワースなどと一緒に覚えるんですが、その知識が何かに活かされているかというと疑問です。そもそも都市計画自体が仕事に全く関係無いので。
また、平成28年6月から建築基準法の定期点検制度が強化されましたが、きっかけとなったのはシンドラーのエレベーターとエキスポシティの前身であるエキスポランドのジェットコースターの事故だったかと。
ここは、建築的には「世界のタンゲ」なのでしょうが、それだけでなく色々なことが起きているようです。